2012年3月20日 第13回シェイクスピアを楽しむ会
JUGEMテーマ:落語

2012年3月20日
第13回 シェイクスピアを楽しむ会
赤坂区民センター
14時開演 3000円

毎年恒例。
これを見ると、春が来たな―って気持ちになります。
来年もよろしくお願いします。(早い)

古今亭半輔「初天神」

半輔さんが続いていて嬉しいよ、と老婆心。
余計なお世話ですが、強弱や間など、より面白くなられています。
ところで「初天神」での「よいよいよーい」と腕を振る仕草って、
子供にとって何が面白いのでしょうか・・・。
両側からなら、宙に浮かんだりして面白いでしょうが。
想像しているのと違うのかしらん。

古今亭駒次「飛行機こわい」

志ん駒師匠の紹介から(笑)。
海軍出身で、手旗信号をされる師匠のエピソード。
いわゆる「鉄」だという駒次さん。
私の周囲、男女関わらず鉄道好きが多いんですよね。
私も嫌いじゃないので、旅行先で便利です(笑)。

創作落語「飛行機こわい」は、
格安すぎて危ない飛行機があったら・・・という話。
冒頭から、CAさんが降りて、別の飛行機で目的地へ向かってしまったり。
笑いどころ多くて、お客さんも大ウケ。

古今亭志ん輔「小言幸兵衛」

「意地悪じいさん」になりたかったというマクラから・・・。
お馴染み幸兵衛さん。
小言だらけの長屋の家主です。
幸兵衛登場からの、立て続けの小言に、本人もイライラ。
下手だと、幸兵衛が嫌いになってしまうのですが、
傍観しているぶんにはおかしくなってしまう、良い幸兵衛。
子供のできない奥さんへの言い草には少し呆気にとられますが、
旦那がまた、良い人なのでした。
そして、これ以上ない人が来たというのに、もはや妄想で納得させてしまう。
その熱意もおかしい。

今年も正楽さんと募金用のはがきを作られたそうです。
かなりの額になりますよね。

<休憩>

正楽「紙切り」

見ないと伝わらない感動。
お題を出した方は、
クリアファイルを用意しているファン(たぶん)や、小学生まで幅広かったです。
お題は、花見・雛祭り・牡丹餅・富士と龍・入学式など。
みなさん春のツボ押さえてますね。

志ん輔「お伊勢参り」(翻案・湊屋一子)

「原作と違うぞ!」と毎回言ってくるお客さんがいるそうで、
「違うよって言ってるのに!」と返しつつも、
もはや気になってしまう、というマクラ(笑)。
今年は、追いかける女。
下敷きはシェイクスピア「終わりよければすべてよし」。

元気で賢い娘・お花ちゃんは、考えの甘い若旦那に片思い。
旦那夫婦には気に入られて、若旦那との結婚を勧められますが、
若旦那はもっと美人と結婚するんだ、とだだをこねます。
結婚を逃れる為、若旦那は江戸から京都へ修行奉公に出ます。
元気をなくしたお花ちゃんに、旦那夫婦は京都へのお使いをさせます。
女一人旅、心細い・・・と思いきや、持ち前の機転を生かして、無事京都へ着いたお花ちゃん。
さらに、若旦那の修業先でもトラブルを解決し、気に入られます。
若旦那は、今度は新規開拓だと言い訳し、伊勢へ逃げる!
絶対結婚しないぞと、不可能と思える条件を二つ、お花ちゃんに言い残しますが・・・。

今回は、舞台が広い!
笑うっていうか、苦笑いに近いかな(^_^;)
いかんせん、若旦那も魅力がわからないし、お花ちゃんは凄すぎるしで、
共感出来ないのですよ(笑)。
お花ちゃんに圧倒され続ける感じ。
湊屋さんも「愛しっぷりを楽しんでいただこう」と書かれています。
男にしてみたら、こんなに愛されることはないんだから、良い結婚かと。
若旦那の魅力は謎ですが、
私の知人にも、無職や浮気性の旦那抱えて四苦八苦している人がいますし、
そういう人はお花ちゃんタイプです(笑)。

今年は冬が長かったですねー。
季節は待てば来るでしょうが、
今年は特に被災された皆様のおこころに、春が参りますよう。


2012.03.20 Tuesday | 落語会・寄席 | comments(0) | trackbacks(0)
2012年3月17日 国立劇場 舞台裏見学
JUGEMテーマ:伝統芸能

さて、見学です。
(詳細は「一谷ふたば軍記」の冒頭をどうぞ)

案内してくれるのは、国立劇場の職員の方でした。
ロビーに一旦出て、改めて入ると、舞台がすっかり片づいて・・・
というか、大道具などが後ろに置かれて、思ったより雑然とした印象。

まずはスリッパに履き替えて、花道を歩いて舞台へ。
「隙間から光が見えるよ」と友人。
たしかに花道の下に空間がある様子。これはのちほど。

さて、舞台から見る客席は、・・・ほぼ全員顔が見える!
一階ならば、何を持っているかもわかるレベル。




「中央に集まってください」
と言われ集まると、回り始める舞台。
案外早いです。
見学者は、他の団体も混じりつつ、100人程度はいたでしょうか。
それを乗せて回る。
一周したところで、30人程度に分かれて見学(小学生っぽい・・・)。
舞台の上には、背景が吊られ、陣屋などは脇にあります。
さきほど出てきた馬も。

急な階段を下りて、地下へ。
いよいよ「奈落」です。





この辺りから、役者さんが確認するのでしょうね、大きな鏡があちこちに。
地下はコンクリートむき出しで殺風景です。
その中に、まるで工場のように、を回す装置・武骨な機械がどんと。
「奈落とは地獄のこと。現代以前は、真っ暗であったろう場所なので、
そう呼ばれたのではないか」とガイドさん。
古畑任三郎に出てきた場所(※)だ!と勝手に興奮しましたが、
友人は同意せず。さびしい。

次は花道の下。
こちらも優雅さとは程遠い機械が。
これは「すっぽん」用の機械。
花道の途中から、おもにあやかしが顔を出す時に使います。
さて、最初に見た空間は空洞で、客席が収納されていました。
「花道を取って、客席を入れることもあるんですよ」とのこと。
そして地下から地上へ。

花道に出る幕があります。
幕は、弁天の柄。これは「芸事の神」として伝統的に決まっているそう。
それを吊るのは、金属のレールと輪。
幕を引くとシャラーと大きな音を立てるのは故意で、
花道が見えない客でも、何かが出てきたと知らせられるから。
ずいぶんでかい音だな―と思ってたんですよ。わざとか(笑)。

役者さんのように花道へ出て、見学終了。

歌舞伎ファンとは言い難い私ですが、
建物の古さや大道具が収納されている不思議な感じ、
役者と同じ視点など、楽しかったです。

ガイドさん、きっかけをくれた江戸検の方、友人に感謝をこめて。

※古畑任三郎「動く死体」:堺正章さん演ずる歌舞伎役者が犯人役でした



2012.03.18 Sunday | 歌舞伎・狂言・能 | comments(0) | trackbacks(0)
2012年3月17日 一谷ふたば軍記
JUGEMテーマ:伝統芸能

2011年3月17日 国立劇場 12時開演
「一谷ふたば軍記」
市川団十郎・坂東三津五郎
市川門之助・坂東巳之助・市村家橘 他


機種依存文字(旧字含む)、表記注意。
また、あらすじはかなり省略しています。

江戸文化歴史検定に受かりました。
江戸が好きを公言しているので、全体的な知識があったほうがよかろう、
それを確かめるテストでも受けよう、と、
お金もかかっているので、少しがんばりました(笑)。
学生時代から記憶ものは苦手。危なかった・・・。

さて、その特典の一つに
「歌舞伎鑑賞&舞台裏を見せてもらえる」というのがあるのです。
それを歌舞伎好きの友人に話したら、是非行きたいとのこと。
勉強に、私も行って参りました。
初ではないものの、さきほどのテストでも覚えられないジャンルなのですよ。
美男や美学に興味がない傾向がこんな所にまで(^_^;)
ガイドブックもいただきました。
劇中も場内は明るく、参考にすることができます。

序幕 堀川御所の場

源義経は義父・平大納言時忠に平家を裏切らせ、神器二つを手に入れた。
そこに五条三位俊成の娘・菊の前が来る。
俊成の編集する「千載和歌集」にある歌を載せてもよいか、
という伺いだった。
が、それは菊の前の婚約者で、平家方の薩摩守忠度の歌。
反対する時忠だったが、義経は許可する。

場面は変わり、義経は家来・熊谷次郎直実を呼び出す。
「一枝を伐らば一指を剪るべし」という制札を渡し、
若木の桜を守護せよと命ずる。

この一幕は、98年ぶりの上演だそう。
華やかで、見ているだけでも楽しい・・・のですが、
落語好きのさがで、気分は「寝床」「七段目」です。
いかん。
義経さまは真っ白です。貴族のようです。
育ちのはずですが、東北弁をしゃべったりはしません。
直実のマッチョな感じとの違いが素敵です。

<休憩>

30分。ロビーやレストランで食事されるお客様が大多数。
椅子は埋まりやすいですが、なんだかんだと動く人もいるので、そんなに困らないかなと。

二幕目 兎原里林住家の場(流しの枝)

菊の前の乳母であった林は、一人暮らしをしている。
その家に盗賊が入る。捕まえてみると、林の息子・田五平。
遅れて茂次兵衛も来た。仕事の世話をしてくれるとのこと。
田五平は仕事に向かった。

そこへ菊の前が訪ねてくる。
偶然ではあったが、林のもとに、婚約者・忠度が隠れていた。
菊の前と忠度の逢瀬。
とつぜん忠度は別れを告げる。
平家は滅亡する運命、その前に別れよう、というのだ。
菊の前が縋りついていると、正に源氏の軍勢がやってくる。
実は、逢瀬を隠れ見た茂次兵衛が、源氏へ密告したのだ。
忠度は追い散らしたものの、再度源氏が。
しかし、これは忠度の歌を、
「千載和歌集」に「よみ人知らず」として加えると告げに来たのだった。
その上、馬を用意し、戦場まで送るという義経の心意気に、忠度は深く辞儀をした。

こちらも37年ぶりの上演とのこと。
この場面では、唐突に江戸時代の人びとがっ。
戸惑う私。
さっきまでは武士と姫だったからそんなに感じなかったけど、
いきなり現代劇が始まった感じですよ。
テンポも格段に速く、全体的に吉本新喜劇。
菊の前すらラブコメ。
後半はシリアスなのに、馬も人間なので、気になる。

<休憩>

三幕目 生田森熊谷陣屋の場

直実と息子・小次郎の陣屋。
桜の若木が咲き、制札が立っている。
そこへ、直実の妻・相模が訪れる。
夫と息子を待っていると、藤の方が訪れる。
直実と相模を取り持ってくれた藤の方と話す相模。
なんと、直実が藤の方の息子・平敦盛を討ったというのだ。
そこへ直実が帰る。
息子のかたきと、直実に襲いかかる藤の方。
直実は取り押さえて、敦盛の最期を語る。

陣屋で待っていた義経は、敦盛の首実検をする。
それを見た相模は悲鳴をあげた。
それは息子・小次郎の首だった。
「若木の〜」という命令は、「敦盛と小次郎を入れ替えよ」という指示だったのだ。
敦盛と小次郎は、同じく十六歳。
敦盛は敵方だが、天皇の血を引いているので、殺すわけにはいかなかった。
義経は、恩人である平家に仕える男に、敦盛の隠れた鎧櫃を与え、逃がすのだった。
世の無常を感じた直実は、その場で出家し、
「十六年は一昔、夢だ、夢だ」と嘆き、この場を立ち去る。

生首がーーー。
首にすがりつく奥さん。
義経にそむいて出家するのはいいけど、奥さん放置か・・・。
殺す以外の選択肢ってなかったのかしら
(究極の選択にうま味があるのでしょうが)。



私は後味悪いんですけど、どうなんでしょうか。
武士の格好良さに酔い切れない。
江戸の人が喜んだのは、
格好良さと、生首が出てくるグロさ(見世物)で半々と見た。←ほんとか


この後は見学。続く。


2012.03.17 Saturday | 歌舞伎・狂言・能 | comments(0) | trackbacks(0)
2012年2月29日 小満ん・喬太郎 二人会
JUGEMテーマ:落語

2012年2月29日
銀座ブロッサム

※忘れないよう、メモとして仮にあげておきます。
不十分なレポですみません。

小満んさん目当て&喬太郎さんははずれなし、
ということで、売れ残っていたのは
あまり良い席ではなかった(2階)んですが、行って参りました。

柳亭市也「元犬」

小満ん「雪とん」

喬太郎「竹の水仙」

小満ん師匠と二人会ができるなんて、夢のようです、と語りつつ。
ハイスピード&笑いどころも現代的で面白いです。
人気を保っているのがわかる。

<仲入り>

喬太郎「稲葉さんの大冒険」

小満ん「素人鰻」



小満ん師匠、やっぱりいい!
なんかこう、勿体ないというか、大きく評価されてもおかしくない人だと思う。
いちファンとしては、聞きにいけてありがたいですけどね。
(最盛期を私が知らないだけかもですけど)

2012.02.29 Wednesday | 落語会・寄席 | comments(0) | trackbacks(0)
2012年2月16日 90ミニッツ(追加公演)
JUGEMテーマ:演劇・舞台

渋谷PARCO劇場
作・演出 三谷幸喜
出演 西村雅彦・近藤芳正
8000円


チラシに書いてあったのは、
「二人の会話のみの90分」というような言葉。
話芸と会話が好きな私としては
(おしゃべりとか、しゃべり上手とは違いますよ、念の為)、
どんぴしゃな劇じゃないか!と思い、
追加公演を発売と同時にゲット。
良い席が取れました。ほくほく。
すぐに売り切れてしまい、人気のほどが知れます。

−−−−−−−−−−−

少年の交通事故。
重傷ではあるものの、手術をすれば、ほぼ確実に助かる。
ところが、病院に呼び出された少年の父親は、手術を拒む。
未成年の手術には父親のサインが必要だ。
刻々と深刻になる少年の状態。
外科医が説得を試みる。
制限時間は、90分。

−−−−−−−−−−−

舞台には、向かい合った長椅子と執務机と椅子。

部屋を表す、白いカーテンで囲まれています。

中心には天井から流れ落ちる水。

それだけ。

そして、会話とお互いの間合いでストーリーは進んでいきます。







※ややネタバレです。ご注意。


信仰のため、手術はできない。
手術は、「肉体の死」以上の「精神の死」だ。
そのためなら、「肉体の死」のほうが幸福である。
この場で少年の考えが最もわかるのは自分だ。
本人の意思もそうであると、サインを拒む父親。

助かる命を、黙って死においやるわけにはいかない。
それが「医師の良心」である。
少年の気持ちは本人にしかわからない。
信仰は尊重するが、「肉体の死」は「精神の死」だ。
医学的な様々な面からの説得を試みる医師。

父親の意志を強固にしているのが、
自分の意志以外に、「周囲」である、
というのも徐々にあらわに。

書類にこだわり、
「助ける為なら」という押し切りのできない医師の、
本当の思惑。

少年の生死以上の、エゴイズム。

「助けることの傲慢さ」
「死ぬ選択」
「周囲というものの呪縛」
「自己保身」

途切れる、水脈。

そして・・・・・・?


この話は、「考え方のモデル」はありますが、
誹謗中傷が目的ではない、と前置きされています。
読み間違えなければ、真の命題はそこにはありません。

−−−−−−−−−−−

シンプルな設定であるにも関わらず、
全く飽きずに90分を過ごしました。

オチがどうだ、理屈がどうだ、というよりも、
「場」を作りだす力。

私は、「ビジネスとして成り立たない」ものを見ることが多く、
それはそれで狭い空間や独自の感性、
少人数だからできる制約のなさ、
身内やファンが多いことから気軽さなど、
もちろん面白いのですけども、
今回は、「売れている」ものの力を思い知った。

引き込む俳優であり、言葉選びであり、流れであり。

表現にわずかながらも触れている身としては、
打ちのめされた部分もありました。
逆に、落語と同じく、お金のかからない装置で、
これだけ「面白い」んだ、と改めて。

どうしようか迷っていたパンフレット(1500円)も
購入して帰宅しました。

ところで、あれだけの人数が出演していた「志の輔落語」は6000円。
何代なんだろうか・・・と思った次第(笑)。



2012.02.16 Thursday | 演劇・朗読劇 | comments(0) | trackbacks(0)
2012年2月1日 歌川国芳展(森アーツセンターギャラリー)

没後150年 歌川国芳展
森アーツセンターギャラリー
2011年12月17日〜2012年2月12日
1500円





有休を取ってまいりました。
気温は最高で11度、風が強い日でした。

浮世絵は、絶対混む。
なぜなら、「手にとって見るもの」だからです。
つまり、小さく、情報量が多い。
観覧者は近づくし、そうなると動かないし。(前例)
そのうえ、メジャーな国芳。
平日以外は行かない、という決意でした(笑)。

が、甘かった。
猫や金魚を前面に押し出し、
ポップに演出したポスターのせいか、
平日なのにすでにかなりの混み具合。
大学生も多かったです。

※ちなみに、個人的には、順番に見ることにこだわらずに、
すいている場所から見るのがコツ。
人気の場所も、空くタイミングがありますよ。






国芳は1797年に日本橋に生まれ、
1861年に65歳でなくなりました。
一番にぎやかな江戸後期を生き、
生涯職人のような格好をして過ごした、
江戸っ子の見本のような人。

伝統よりも面白さ、サービス精神が見える、
今でも驚きのある絵ばかり。

個人的に、
がらんとした感じに広大な大名屋敷がリアルに感じられる、
上の、「忠臣蔵十段目夜討之図」は、
私が感じたことを出そうとしたのかどうかはわかりませんが(笑)、
西洋画を元にしています。
有名なこの絵をはじめ、遠近法も積極的に取り入れています。






「宮本武蔵の鯨退治」は、三枚並べたもの。
こういう集めたくなるようなものも多いですね。





猫尽くし。
高くはないでしょうが、こんなのに需要はあったのでしょうか(笑)。
江戸時代も猫萌えは多かったのだろうか。

通路にも、スタンドの金魚や、壁前面に広げられた絵など、
楽しめるしかけがありました。

いやはや、圧倒の量。
かれこれ2時間半ほど滞在したでしょうか?
その内容の割に、休憩場所が少ない(笑)。

だけど、面白いから、そこまで疲れはおぼえませんでした。

しかしながら、多すぎて、ひとつひとつ書けない・・・。
消化不良なレポートですみません。

グッズも充実♪
図録は2500円でした。


2012.02.01 Wednesday | 美術展・美術館 | comments(0) | trackbacks(0)
2012年1月10日 志の輔らくごinPARCO
JUGEMテーマ:落語

2012年1月10日 19:00〜
渋谷パルコ劇場
6000円

華やかで上手、外れがないのと、
抽選とはいえ先行予約ができるので、
毎回「落語が初めて!」という方を同行します。
今回は昨年、急に仲良くなった同僚。


<一部ネタバレです。今後行かれる方は自己責任!>

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まくらは、最近のニュースについて。
リニアモーターカーの仕組みや、
科学の進歩について。
タイムトラベルが可能になるんじゃないか、
という流れから・・・・・・

志の輔「タイムトラブル」

遅刻してきた教師。
授業の時間は残り10分。
教師はその理由を話し始める。
なんと、部屋に「宮本武蔵」が来たといのだ。
その奇想天外な理由に、生徒は徐々に帰り始めるが……

先生の語り口で浮かぶ生徒たちの様子や、
細かくちりばめられたわらいどころ。
とてもポップでした。
演出を入れなかったら、今回一番好きな話でした。


幕間は、
サディスティックミカバンド
「タイムマシンにおねがい」に乗せて、
影絵(切り絵?)で
その後の武蔵の様子の映像。
なぜ「巌流島」(巌流=小次郎の流派)という名前がついたのか?

ところで、「タイムマシーンにお願い」ってドラマがあったのですね。
確認に検索して初めて知った。
ナイスネーミング。

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志の輔「メルシーひな祭り」

フランスの外交官の奥様と幼い娘さんが、
フランスに帰る前に、
雑誌で見た美しい顔の「雛人形」が見たいということに。
その人形師のいる、成田空港近くのさびれた町にやってくる!
町の人は楽しんでもらおうとしますが、
間に立った外務省の人間は「汚れる」「見せられない」と必死。
せめて楽しんでもらおうとある「雛段」を計画します・・・・・。

下町の明るい町長さんと、必死で狭量な外務省。
心底の悪者がいないのに、誰も得をしない。
拒否される町の人々に、私はいちいち心を痛めたので、
ちょっと聞いてて辛かった。
それを、ハッピーエンドにしようとするのが、志の輔らくごだなあと。

それにしても、「雛段」は子供が駆け寄るようなものだったのか?
やや感動的なラストなんだけど、惨状が目に浮かぶ(笑)。

そして、サプライズ。
背景が割れて、後ろから例のひなだんが!
様々な登場人物、
信楽焼の狸(ん・・・?これは・・・)、
楽しげに音楽に乗せて、
「5分の休憩」とパネルを掲げた後に、
志の輔さんが出てきて、「1」を足しました。
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仲入り(15分)

有名人発見。
好きな方なので、同席出来てうれしや。

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志の輔「紺屋高尾」

真面目なだけが取り柄の、
職人(それも弟子)が、
スーパーアイドルおいらんにほれ込み、
奇跡的に会えたうえに、
その奇跡的な出会いで奇跡的に惚れられ・・・
幸運の物語。

「そんな幸運が皆様に訪れますよう」
という願いを込めて選ばれたそうです。

親方の「おれたちはみんな、お前が好きなんだよ」という言葉、
「ぬしの正直にほれんした」という言葉、
愛される日常と自分(久蔵)という報いと幸福。

「あいあい」と繰り返し続ける不器用さは愛しく、
志の輔さんの心底の愛情で演じられました。

でも何やらすっきりとしない。(コラ)

史実とのこまごました違う点は、
志の輔さんが意図的にやっていると思う。

そこではなくて、説明しがたいんですが、
そこまで周囲(親方であれ高尾であれ)が
惚れこむ人に思えなかったのかも。
スーパースターの前、を引いても、
久蔵の心情吐露が卑屈に見えたからかなあ。

とくに(誰かの妻になってから出会えたら)
「おいらんて呼ばせてください」って、
妻になった人にそれはちょっと困りものじゃないか。
それに気づかないくらい朴訥なのか?
私が不勉強なだけで、それは自然な行いなのかいな。

衣装を変えれば若旦那に見えるほどの男前ってことなので、
外見も魅力的なのかも。
笑ってほしいなあと思えるような。

個人的には親方のほうが好きだ(笑)。

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もう一度幕が開くと、
そこには謡とお囃子(演奏)の方々。
中央に志の輔さん。
三三七拍子は縁起が良く、
毎年「これでお正月が来たなあ」とうっとり。

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終演は22時近く。

いつもながら販売も充実で、
今回も、手ぬぐい四種類の他に、くじ引きもありました。

同僚は満足してくれたようで一安心。
翌日もお仕事なので、そそくさと同僚と別れました。

皆さまも良い年となりますよう!


2012.01.10 Tuesday | 落語会・寄席 | comments(0) | trackbacks(0)
2011年9月17日 礒江毅=グスタボ・イソエ(練馬区立美術館)

練馬区立美術館
「礒江毅=グスタボ・イソエ」
マドリード・リアリズムの異才
2011年7月12日〜10月2日
一般500円

練馬区立美術館は「中村橋」からすぐ。
一人で行くにはちょっと遠いし、暑いしで、
友人に誘われたからようやく出かけたのですが、
これが!大当たり!

遺作80点を集めた展覧会。
2007年に、53歳で亡くなったそうです。
細密に描く、写実絵画といわれるジャンル。

ところどころに礒江さん自身の言葉や奥様の言葉があるのですが、
「写実絵画とは物の本質に近づくこと」という意味が、
絵を見続けるうちに伝わります。
絵を通すことで、それが凝縮されて、浄化されるというか。





「静物(鶉)」では、
鶉の肉塊が美しく見えてくるし、もっと言えば、
鶉が確かに生きていたことを思い描ける。
あちこちに登場するタラベラ焼(おもに食器)の、
焼きこまれた絵柄とそのひんやりした質感。
皿を描いているだけ・・・なのに。

当然技術は、物凄く、
デッサンや技法も、極まっている。
もはや、修行の域。

「クリスティーナ」の、コートの質感とか!
一体どう描くのか。写真でだって伝わりにくいのに。
「ロシオ」の、いわゆる美しい胸ではないけれど、その肉感。
大浴場で会ってしまったような。
「新聞紙の上の裸婦」では、新聞の印象についても考えさせられたり。
個人的に、裸婦のかかとや、赤ん坊の指など、持ち帰りたいくらい。

トリックアート的な遊びも多くて、
枠や棚をキャンバス(板)に直接描いていたり、
「鮭」では紐を描いて、端にけば立ちだけ植え込んでいる。



不思議だったのは、それだけ書き込んでも、
キャンバス(板・紙)自体に、まったく厚みが感じられないこと。
どういう描き方だ。
もし触ったら指が沈み込んでしまうんじゃないかというような
(奥行とは違うんですが)
印象がありました。

多くの表面に汚れめいた着色があるのが、
気にならないのも不思議。
というか、絵自体の透明感が増すんだけど、
何をプラスしているのか、よくつかめませんでした。

また、美術館の作りもよかったです。
二階の、中心の吹き抜けを囲むようにぐるりと巡る、
全体に石のひんやり感がある建物。
明るい美術館もいいけど、今回の展示と相性が良い。

しばらく、展覧会に来てなかったけど、
やっぱり「場」で見るというのはいいですね。
今回はお客さんも落ち着いていて、
すごく良かったです。


2011.09.17 Saturday | 美術展・美術館 | comments(0) | trackbacks(0)
記憶紛失。
 書きためていた記事を
数本見失ってしまいました・・・

7月3日 古今亭志ん輔「シャイクスピアを楽しむ会」

他、寄席など。

自分が忘れそうなので、メモ。
2011.08.31 Wednesday | お知らせ・雑談 | comments(0) | trackbacks(0)
2011年5月7日 白洲正子展(世田谷美術館)

白洲正子 神と仏、自然への祈り
世田谷美術館
2011年3月19日〜5月8日
一般1200円


白洲正子が選ぶものを見たいなあと思い、
終わるギリギリに訪れました。
ゴールデンウィーク中だったので、
混雑を避けようと「そんなに早く?」と驚く友人を説得し(笑)、
10時半には着き、しかも雨だったのに、なかなかの人出。
(昼ごろ私たちが出た時は、さらに人出が)

ちなみに、用賀駅から美術館直通バスが出てました。
時間通りというより、ある程度人数が揃うと運んでくれる感じ。
濡れた青葉もおつなものですが、
晴れてたら、砧公園を散策したかったです。





白洲正子は、伯爵家に生まれ、能をたしなみ、
戦前に米国へ留学。
白洲次郎の妻で、
戦後は骨董品収集やエッセイ、評論などをする。

と、書くと、お上品なセレブを想像してしまいますが、
あの白洲次郎に惚れこまれるような女性ですから。
美人なのですけど、視線が強く、
男性的で陽気さもある、たとえようがない方。
 




入り口からホールへ、
熊野をイメージした森のようなスクリーンに囲まれます。
なにやら水の落ちる音がする・・・と進んでいくと、
最初のホールは、
暗い中に天井から落ちる滝(のスクリーン)。
突然、神域に入ったような清涼感がありました。

熊野の、京都や江戸と比べると、原始的な神の姿は、
欲を含めた動物的な感覚を揺さぶられます。
展示が平安〜奈良、鎌倉に作られたものが多いのも、
何か共通のものを感じる。

全体に優しいというよりは「生命力」を感じるものが多くて、
緊張感が続く展示でした。

そろえられた仏像の類は、
よく持ってこられたなあと思うほどの大型で、相当な数。
これは、本当に見ることができてよかった。
仏像って、リアルな人物像ではないのに、
動くように感じるのはなんでだろう。

印象的だったのは、千手観音が焼損した、
見ようによっては木偶、と言っていいもの。
トルソー。
だけれど、ラインが不思議に女性的で、物悲しい。
(奈良・松尾寺所蔵)

図録は薄めの冊子を数冊集めたもの。
見栄えはしませんが、見やすいかも。
今回の展示に関しては、
立体じゃないと(私にとって)意味がないので、
買いませんでした。

寺巡りをしたくなりました。
京都の貴族的な感じが苦手で、
歴史好きの割に行かなかったんですが、
修学旅行以来の、奈良に行こうかな。

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ちなみに同時開催はミュージアムコレクションの、
「イタリアの部屋で見る夢」。
イタリアの現代アーティストの作品が、
触れられるような距離で見られる展示でした。



2011.05.07 Saturday | 美術展・美術館 | comments(0) | trackbacks(0)
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